ダイバージェントのシリーズの完結作「ダイバージェントFINAL」を観ましたので、感想を書いていきたいと思います。
シカゴは壮大な人体実験だった「ダイバージェントFINAL」
あらすじ
アマンダ・リッターのビデオ映像に衝撃を受けたシカゴ市民たちは壁に向かって殺到したが、イブリン指揮下の兵士たちによってシカゴ周辺は封鎖され、誰一人として壁の外に出ることができなかった。イブリンは高潔を司る「キャンダー」に所属するジャック・カンに「エリュアダイト」と「ドーントレス」の反乱分子を裁くように命じた。その裁判の中で死刑判決を受けた者も相当数出た。イブリンとジョアンナはトリスとフォーに新しい共同体で指導的地位に就くよう圧力をかけたが、2人は屈しなかった。シカゴ市内の情勢が悪化していく様子を目の当たりにしたトリスはフォー、ケイレブ、クリスティーナ、トーリ、ピーターとともにシカゴから脱走を試みるが、その途中でトーリが一行を待ち伏せていたエドガーに殺されてしまう。
万事休すかと思われたその時、謎の武装集団がトリス一行を救出した。トリス一行は遺伝子繁栄推進局のビルへと連行される。政府は社会問題が起きるのは「傷ついた遺伝子」が原因だと信じていた……。
Wikipediaより引用
前回宿敵ジェニーン達を倒した(というか制圧した)トリス達は壁の外に希望を見出し、シカゴから脱出するところから物語は始まります。
そこで判明するのは今までトリス達がいた閉じられたシカゴの街は壮大な実験場だったという真実です。
壁の外では近未来の人間達が普通に生活していた
紆余曲折あり、壁の外の世界にたどり着いたトリスはそこでデイビットという男に出逢います。
その男が言うには、人類は度重なる遺伝子編集により劣化してしまい、その結果様々な社会問題が起きるようになったとのこと。
そしてその劣化した遺伝子を持つものは損傷者と言われ蔑視されていた。
そんな中シカゴに損傷者だけを隔離したコロニーを作り、
その過程で極稀に生まれる異端者は純粋な遺伝子を持つ貴重な人間
「純粋者」を探していた。
すなわちそれがトリスのことだったといいます。
異端者のトリスは純粋者
異端者もとい純粋者のトリスは貴重な存在なのでもてはやされます。
しかしそんな彼女は自分以外の仲間が損傷者として、自分とは違った低い待遇を受ける姿を目にします。
更にトリスとともに壁の外に来たフォーは子どもたちを救う任務ときいて同行するのですが、それは実際は罪のない子供をさらい、
記憶をなくすガスを吸わせて自分たちの意のままに操ち、シカゴに被験者として送り届けるためでした。
フォーやクリスティーナはその活動に対して疑念を抱き、やがてトリスとともに故郷のシカゴに帰郷することにします。
故郷シカゴに帰郷するトリス達
壁の外の人間がやっていたことの実態を知ったフォー達はトリスと共にシカゴに帰ろうとしますが、
トリスはデイビットに懐柔され、それを断ります。
仕方なく故郷に帰るフォー達ですが、シカゴではイブリン達と対立した者たちの戦争が始まろうとしてたのです。
予想できるムナクソ展開に
物語終盤はある意味予想がしやすい展開でした。
ベタといえば聞こえは良いですが、誰でも考えられそうな展開や問題の解決方法が続いたせいで少しマンネリになってしまった様な気がします。
シカゴの中でトリス達の行動を逐一邪魔してくるデイビットにイライラしますし、恒例の裏切りキャラのピーターも健在でしたね笑
そして最終的にはムナクソ悪い展開もあったり、逆にあっさりしすぎていたりします。
籠の中の鳥が籠に戻っていくだけ
今回の物語においては結局の所、籠に囚われていた鳥が逃げ出してまた籠に戻っていくというだけの話で終わってしまっていました。
外の世界のデイビット達との関わりは一瞬ですし、結局監視されていた実験体という存在から抜け出せてはいませんでした。
折角壁の外の世界に旅立つことが出来たのだから、更に世界を冒険するとか、
外の世界の人間たちとの交流を深く描くとかやれることはまだまだあったように感じましたね。
結局手のひらで踊らされて終わっただけでした。
何も解決していないのにも関わらず、大団円のようなフィナーレですべてが解決したと思いきや、
最後にはそれすらも儚い夢だという現実を見せるような描写があり、
続篇を匂わせるようなエンディングでしたが、もうこのシリーズに時間を割くのは流石にツラいですね。
最後までB級映画を貫くまさに初志貫徹
立て続けに鑑賞しました「ダイバージェント」シリーズは第一作から第三作目まで、一貫してB級映画感が強く残っていました。
というかわざとそれっぽさを表現にしているのかと思えるくらいのB級映画笑
映像は綺麗ですし、お金もかかっているようなのですがいかんせん女優も可愛くないわ、その恋人もめちゃくちゃイケメンってわけでもないわ、
ストーリーはご都合主義的だわで残念な終わり方を迎えるのはB級映画ならではですね!(ある意味それが好きな人も多そう)
私個人としてはSF映画は好きですが、B級映画は微妙に嫌いです笑
しかし、あえてそういう雰囲気を狙って制作しているのであればまさに「初志貫徹」
制作陣の意図に感服する次第でございます。
まとめ
今回は「ダイバージェント」シリーズの完結編「ダイバージェントFINAL」の感想でした。
時間があったので連続で観たのですが、少し時間を無駄にしてしまったかな……。
もっと名作と名高い作品でも観たら良かったです。
とはいえ映像は美しく、世界観も好きだったので観ていて苦痛とまではいきませんでしたが大満足とはほど遠いという感想ですね。
それは以上です。
次もまたSF作品みたいな〜。