SF

人類が仕分けされた世界を描く「ダイバージェント」感想

「ダイバージェント」を観ました。
周りの評判はあまり良くなかったのですが、怖いもの見たさで観てみましたので、感想を書いていきたいと思います。

5つの特性で人類を分類する世界

あらすじ

世界崩壊後のシカゴでは、人類最後の生存者たちが、平和を守るために無欲を司る「アブネゲーション」、平和を司る「アミティ」[8]、高潔を司る「キャンダー」、博学を司る「エリュアダイト」、勇敢を司る「ドーントレス」の5つの共同体(派閥)を作り、200年に渡って平和な社会を営んでいた。ベアトリス・"トリス"・プライアーも審査を受けるが、そのいずれにも属さないダイバージェント「異端者」とみなされてしまう。その判定を受けて間もなく、完璧であるかのように見えていた世界に潜んでいた「邪悪」が姿を現し始める Wikipediaより引用

要は近未来のディストピアものですね。SF好きにはワクワクする設定ですね!

 

この世界では年頃の男女は適正をテストされ、それぞれ自分が入りたい属性を司どるコミュニティーを選び、自分の進みたい方向に進んでいくわけです。

 

それぞれの属性は雰囲気がまるで違い、敵対関係にある属性もあるようです。

 

主人公のベアトリス(後のトリス)は無欲の家族から生まれましたが、後に勇敢を選び物語が始まっていきます。

 

属性を選ぶシーンがあるのですが、どこかで観たことがあるな〜と思っていたら完全にハリー・ポッターの組み分け帽子のパロディーですねw

 

主人公のベアトリスは異端者(ダイバージェント)と発覚

この世界では5つの性質の適正のどれにふさわしいかのテストが行われるのですが、そこでベアトリスはその性質にも適している異端者「ダイバージェント」と診断されます。

しかし、テストをした女性にそれを隠しておくように言われ、ベアトリスはトリスとして勇敢のコミュニティーに潜り込み、訓練に勤しみます。

 

異端者というくらいなのですべての能力において優秀なのかとも思ったのですが、意外とポンコツでしたw

勇敢の中で異端者としての自分を自覚していく

勇敢の派閥の中でベアトリスもといトリスはやがて自分が特別な存在であるということを自覚していきます。

 

勇敢のなかで出会った教官のフォーと訓練をともにしていき、他の訓練生と切磋琢磨するなかで自分と周りのとのやんわりとした違いを認識していきます。

 

最初は成績の悪いトリスですが、少しずつ訓練を重ねるにつれて順位をあげていきます。

 

しかし類まれな異端者であるのにも関わらず、ものすごく強いわけでもなくものすごく賢いわけでもないある程度普通の女性感は拭えず……。

 

映画自体は異端者は選ばれし者的な雰囲気を出しているのですが、特に周りと突出して優れているようには見えませんでしたね。

 

全体的にB級映画感が拭えない

鑑賞前からわかっていましたが、終始B級映画感が拭えませんでした。

というかB級映画ですね。

 

映像はとても美しくて、プロによる作り込みの良さを感じるのですが、ストーリーの展開が微妙です。

 

「これ必要か?」とも思えるような冗長なカットがいくつかあったり、取って付けたような近未来SFディストピア風の世界観。

 

また派閥によって人類を区別するという設定は良いと思うのですが、元々の生まれとは違った派閥を選べたり、派閥の分け方が微妙だったりします。

 

何故に「無欲」「勇敢」「高潔」「博学」「平和」で分けたのか……。

 

というか一番最初に勇敢の人たちがオラオラしながら街中を走り回ったり、建物にのぼったりしているのをみて、勇敢というより愚か者の集団を見ている気分になりましたよ。

 

ストーリーも設定ありきで練り上げられていないし、突然現れるモブキャラが邪魔で本筋に集中出来ませんでした。

バトルシーンも地味で淡々としている

バトルシーンが大したことないですね。

本当に迫力がなくて、全然ハラハラしないのが残念でした。
ほとんどが銃撃戦だったり、ちょっとした殴り合い程度のバトルシーンしかありません。

 

淡々としてつまらないバトルシーンに眠くなりましたね。

 

ちょろっと銃撃戦もあるのですが、緊張感が無いです。

バトル主体の映画でもなさそうなのでここは妥協。

感情移入しにくい

主人公やその周辺の登場人物に対して感情移入しにくいです。

 

家族の中の良さもあまり描かれていなかったので、トリスとその兄が家族とは別の派閥を選びお別れになったときも特に悲しさも感じませんでした。

 

丁寧な描写が無いので、登場人物の視点に立った感情を感じ取れず、見ていてこちらの感情に訴えかけてくるものが少ないなと感じましたね。

 

主人公の女優があまり可愛くないのが残念

個人的な好みによるんですが、主人公役の女優が絶妙に可愛くないです笑

 

なんというか綺麗ではあるのですが、可愛げがなくて主人公ぜんとしたオーラも特になく、フォーと恋に落ちているのを見てもロマンチックに見えません。

 

スタイルが抜群というわけでも、これといった美貌というか魅力的な点もあまりない地味な女優なんですよね。

 

別に超美女じゃなくても雰囲気があっていたら良いんですが、

力強さも芯が通っている感じもしませんでしたし、キャスティングミスだった気がしますね。

世界観が興味深いので続編には少し期待

 

割とdisってきましたが(ディストピアだけにw)、世界観はTHE SFって感じで中二心をくすぐりますし、

とても好みなので続編に期待したいと思います。(このあと見る予定)

 

一作目の教訓を生かしてしっかりとしたストーリーに練り直したら悪くはならないとは思うのですが、続けて撮っていたとしたら続編もひどい仕上がりになっているかも……。

まとめ

今回は近未来SF世界を描いた「ダイバージェント」の感想でした。

 

個人的にSFは大好きなので、この手のテーマが好きなのですが

いかんせんB級映画で終わる作品が多いテーマなので、あまり期待しすぎずに続編を鑑賞したいと思います。

  • この記事を書いた人
夏乃

夏乃

管理人の夏乃です。 映画好き。年間100本程度映画鑑賞をしています。 気になった映画は原作小説を読むことも多く、映画音楽も好きです。 デザイン職なので、デザイナー視点での映画レビューも出来たらなと考えています。 映画で人生を深く豊かにしたい。

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